チャリンコとバイクは、
俺たちの大切な相棒だった!
俺たちを育んだ乗り物大図鑑
翼が生えたっ!! 空を飛んだことなんかないのにそう感じた幼少期の体験を俺たちは一生忘れないだろう。初めて補助輪なしで自転車に乗れたあの日のことを。やがてその行動半径はドンドン広がり「旅」なんて言葉を口にするようになる頃には、そうあのギンギラフラッシャー自転車に誰もが憧れたものだ。さらに青年期になると、エンジンの付いたバイクとの出会いによって、それまで全く知らなかった世界を手に入れることができた。ハイティーン期はバイクブームが沸点へと向かっていた時で、魅惑のマシンが次々と現れた時代とピタリと重なっていたのだから、俺たちはこの上ない幸せ者だったのだ。そんなチャリンコ&バイクを振り返る総集編をご覧あれ!
昭和40年男世代は、自転車の黄金時代に育った世代と言っても過言ではないはず。幼児期のドレミ、通称・ライダー自転車に始まり、あのギンギラフラッシャー全盛期を体験し、ドロハンに至るまで、その進化の過程と年齢が見事にマッチした奇跡の世代! まずはその幼少期の自転車から振り返ってみよう。
我々がフラッシャー自転車と呼んでいた、ジュニアスポーツ車。当時は各メーカーが、他社に後れをとってはならないとばかりにフラッシャーや変速機能、付帯機能をこぞって開発し、百花繚乱の様相を呈していた。ここでは、特に人気の高かった車種を集めてみたが、当時キミが載っていた自転車はあるかな?
デコラティブなフラッシャーに憧れた昭和40年男世代も、大人の階段を上り始める年齢ともなると、正統派のサイクリング車、いわゆるドロハン車へとその興味の対象が移っていくこととなる。「自分の身体ひとつで旅に出てみたい…」そんな憧れを抱きながら、気がつけば大人の世界への入り口に立っていた。
もう子供じゃない! 16歳になれば二輪の免許が取得できるのだ! バイク好きの昭和40年男なら、誰もが憧れたナナハン…せめて中免で乗れる最大排気量400ccクラスに乗りたいと思いつつ、原付しか乗れなかったことも、今となってはいい思い出。そんな俺たちがリアルに憧れたバイクをピックアップ。
「ラッタッタ~♪」のロードパルから始まった、女性向けソフトバイクからのスクーターブーム。リアルに乗っていた原付やクォーター、400ccクラスのバイクに、手が届いたのはほんのわずかの人だったナナハン、ターボ搭載車…と、そんなカタログを一気見! 紹介しきれなかったものもたくさんあります。
1980年代に空前の大ヒットとなったマシンがある。その名はCBX400F。2019年現在でも、市場では300万円ほどの価格で取引されているという伝説のバイクは、どのようにして生まれ、人気を集めるに至ったのか。その理由を探るべく、当時の技術者と、販売する立場にいた二人の人物に話を伺った。
元ホンダのワークスドライバーで、現在もレース解説などで活躍する宮城 光が、レーサーレプリカの進化について語ります! 憧れのGPマシンに搭載された画期的な技術がフィードバックされたマシンは、昭和40年男世代の羨望の的だった。かの革新バイクたちの進化の源と、その過程をひもといていこう。