「将来の夢はプロ野球選手!」
なんていうやつがいっぱいいたよ!
発売日
2019年2月12日(火)
定価
1,280円(税8%込)
俺たちが愛した昭和野球
ガキの頃、とにかく夢中になったもののひとつが「野球」だった。ちゃんとした道具がそろっていなくたって、メンバー9人いなくたって、ちょっとした広場と、ボールとバットさえあれば、いつでも俺たちは「野球」を楽しんだ。そしていつしかプロ野球選手にあこがれ、甲子園を目指したやつもいた。そんな俺たちにとっての「昭和野球」のピークは、実を言うと巨人のV9ではない…。少し上の世代なら、長嶋さん現役時代をバリバリ応援していたと思うが、我々世代にとって長嶋さんといえば「90番」。そんな昭和50年から、二十歳になる昭和60年までの最も濃い時代を中心に、プロ&高校野球における伝説の試合や出来事をまとめた総集編をぜひお楽しみください!
昭和53年の日本シリーズはセ・リーグのヤクルト、パ・リーグの阪急が共に譲らず、3勝ずつをあげて決着は最終戦に持ち込まれた。そしてヤクルト1点リードで迎えた6回裏に、球史に残る大事件は起きた! ヤクルト4番・大杉勝男の放った打球の判定をめぐるこの出来事を当事者の証言を元に振り返る。
共に巨人V9を支え、その後も監督、選手というそれぞれの立場で巨人というチームの主軸であった二人のカリスマがそろってチームから去った昭和55年。ONに畏敬の念を抱きながら、グラウンドで共にプレーしたあの「5番打者」二人が、その当時「現実的に考えられなかった」というその胸のうちを語る。
昭和48年、怪物・江川が甲子園に出場したのはこの年の春と夏だけ。2大会の戦績は4勝2敗。この数字だけなら、それほど驚くほどのことでもない。しかし2年生夏の栃木県予選の3試合連続ノーヒットノーランをはじめとする怪物の伝説は大谷やダルビッシュの比ではなかったという…。その真実とは?
高校野球史上、最高の試合と語り継がれる昭和54年夏の3回戦、箕島対星稜戦。劇的な展開で18回裏、再試合目前の状況からサヨナラでゲームセット…。誰もがくぎづけとなったこの試合を制し、勢いづいた箕島は公立高校として初の春夏連覇という偉業を成し遂げることになる。その奇跡の夏を振り返る。
あの仮面ライダーカード同様、カルビーのスナックについていた「プロ野球カード」は、少し大きくなった俺たちのコレクションアイテムとして大人気となった。ホームランカードが出るとアルバムがもらえるとあって、親に頼んで箱ごと買ってもらったという強者もいたとか…。第1号カードはもちろんこの方!
あの江川 卓とは実に8年間にわたり開幕投手の座を争った。ドラフト外で入団した男が沢村賞に輝くまでの努力の日々を赤裸々に語る! 入団当時は定岡を追い越そうと必死だった、長年エース争いをした江川も、常によきライバルがいたから自分を高めることができたという。努力の人西本、男の本分とは。
「ベンチがアホやから野球がでけへん」の名言で知られるエモやんこと江本孟紀が、「昭和阪神」の真実を語る! 南海からトレードで阪神にやってきた江本は「こんな古くさい野球をやっているのか」と正直驚いたのだという。変革のチャンスを逃し、漫然と古い野球を続ける阪神…。そこから得た教訓とは?