くたばるまで走り切れ
節目の還暦は新たな出発点
発売日
2021年12月16日(木)
定価
1,280円(税10%込)
生涯現役 還暦上等
昭和の男は啖呵を切り、やせ我慢という美学のなかで生きてきた。人生に起きた数々の困難に、しばしば「上等だぜ」と歯向かってきたはずだ。ところが昨今、この言葉を口にする場面は、極端に減っているのではないか? 俺たちにとって上等とは、喧嘩上等に代表されるように立ち向かっていく気概を指す言葉であり常套句だったはずだ。そもそもそのスピリットを胸に秘め創刊した『昭和40年男』だ。ゆえに、人生で最初の大きな節目であり、ネガティブな響きの「還暦」を迎えるにあたって、社会の概念を変えてやろうと夢を掲げて企んだ。2019年の10周年記念号で、満を持して「還暦上等」という言葉を生み出したのだ。本総集編には、男が未来に向かって生きていくため、くたばるまで走りきるヒントの数々がある。心して読破せよ!!
『翔んだカップル』でブレイクしてから41年。俳優としての実績と持ち前のトーク力、ひとり芸で唯一無二のポジションを築いてきた柳沢慎吾が還暦を迎える。「青春時代は15歳から18歳。それ以降はいくつになっても青春よ」と語る慎吾アニキに、これまでの芸能生活や60代に向けた想いを訊いた。
ある時はDJ、ある時はバラエティタレント、またある時は大学客員教授。しかしてその実体は「愛とリスペクト」の伝道師──。齢を重ねるごとに活動領域を拡大し、いくつもの顔で活躍を続けるDJ KOOは“還暦の星”と言っていい。その言葉を聴けば「還暦、最KOO!」と思えること請け合いだ!
好きな物事へのこだわりは一体何になるのだろうか。ふと我に返り考えることはないだろうか。膨大なコレクションを見て、自分に呆れることはないだろうか。みうらじゅんは言う。「キープオンすることが大切。断捨離せずに、遺品だと思ってコレクションを続けろ!」と。 “元祖マイブーマー”の還暦とは。
知的でさわやかな風貌とオシャレなファッション、そしてあふれんばかりの音楽的才能──。そんな彼を意識してボストン型の眼鏡を選んだ昭和40年男世代も多いだろう。47歳でジャズの世界に飛び込み、さらに輝きを増し続ける千里兄貴はやっぱり俺たちの憧れの存在だ。
我らのヒーロー再び! 昭和40年男世代の不滅の英雄、藤岡弘、が、63歳だった2009年の創刊号以来、久々に本誌の誌面に降臨。国境を越えて武者修行を続けるサムライが見た世界の真実、そして日本男児の生きる道とは?
恋愛を忘れて何年だろう? 寂しい? いやいや、波風がない穏やかな人生こそ理想か? さまざまな考えがあるが、大人のロマンスを描き、“夢”を見せてくれるマンガが『黄昏流星群』。作者・弘兼憲史が中高年の恋愛論を語る。
猪木と馬場、プロレス界の両巨頭からフォール勝ちしたことのある唯一の日本人レスラーとして知られる天龍源一郎。大相撲から転向後、なかなか芽が出なかった苦労人として知られる一方、65歳で引退するまで第一線で闘い続けてきた生ける伝説は、昭和40年男世代に忘れかけていた闘志を思い出させる。
甘いマスクに卓越した歌唱力、ギターの名手にしてコメディセンスも抜群──。俺たちが憧れる要素をいくつも兼ね備えた野口五郎に最近、「発明家」や「研究者」の顔が加わった。時代を超えて進化し続ける兄貴が、音楽、芝居、そして未来について語り尽くした!
昭和40年男世代が影響を受けた偉人たちの還暦時についての考察。通過点にすぎなかった人、すでに晩年を迎えていた人など、さまざまな還暦の形を見ることができるが、ひとつ言えるのは、還暦にして、絶えぬ好奇心をもっていたということ。それぞれの生き方に後半生を学ぶ。
57歳で失敗したチャレンジに65歳でリベンジ──。57歳を迎える昭和40年男にとって、これほど気になる存在はいない。そう、2021年に“ヨットによる太平洋単独無寄港往復”を成功させた辛坊治郎のことだ。「60代はこうありたいね」を体現する兄貴が冒険の顛末と人生観を赤裸々に語ってくれた。