発売日
2021年5月11日(火)
定価
780円(税10%込)
発行間隔
隔月刊(奇数月11日発売)
俺たちを興奮させたでっかい夢昭和イベント大全!!
ルンルンランラン、イベントだっ。出かける時は心躍り、帰り道では感動を胸に詰め込んで笑顔になれる。俺たちはイベントが大好きだ。その起点こそが「東京オリンピック」だと断言する。昭和20年に焼け野原となり、どん底を経験した親世代たちのがむしゃらながんばりが奇跡的な復興をもたらした。そのシンボルとして東京オリンピックは燦然と光り輝き、昭和40年男が「おぎゃっ」と産声をあげる前年に日本中がこのスポーツの祭典に酔いしれた。そして、大きな感動を胸に刻み込んだ大人たちは次々に大小のイベントをクリエイトしていくことになる。思い起こせば、ガキの頃より夢あふれるイベントに囲まれて成長した俺たちはなんと幸せ者よ。つまり、ありがたや「東京オリンピック」の大成功ということになる!! だがしかし、誰もがどれもこれもを体験できたわけじゃない。むしろその恩恵に預かった者を羨望の眼差しで眺め、諦めた記憶の方が大多数ではあるまいか。ちょっぴり悔しかったりもしたはずだ。そこで本特集は、昭和イベントの証言者たちの声を中心に再現することを主眼として構成した。当時行けなくて悔しい思いをした皆さんを、時を経て今、あのビッグイベントへとご招待しよう。
夢、あふれていた俺たちの時代
昭和48年(1973年)
昭和40年男が少年から青年を経て大人への道をまっしぐらに歩んでいた時期は、日本経済が沸点へと向かって急上昇していた時期とピッタリ重なる。そうした勢いを肌で感じながら成長した俺たちには、いい思い出が数多く残っているはず。この特集は俺たちが過ごした「夢、あふれていた時代」からある一年を切り取って、当時の希望に満ちていた日々を振り返る連載特集だ。今回は昭和48年へ時間の旅に出かけよう!
昭和40年男は東京オリンピックを体験はしていない。しかし、当時のニュース映像や、それを題材にした映画やドラマなどを観るにつけ、いかにエポックなイベントであったかを認知してきた。1964年の東京オリンピックこそが昭和のイベント時代の幕開けだったと位置づけ、その狂騒ぶりを検証する。
「大阪万博」を検証する際、この人を忘れてはならない。その名は嘉門タツオ。替え歌メドレーで知られているシンガーソングライターとしての活動の他にもうひとつ、万博マニアとしての顔をもつ。1970年、身近で万博に接し、その魅力に取りつかれた、そんな万博マスターに「大阪万博」賞味法を聞いた。
時速300km、くさび形のシルエットをもつ夢のマシン──スーパーカーをひと目観ようと、オレたちは目を輝かせた。ブームの火つけ役となった『サーキットの狼』作者・池沢早人師と共に、「スーパーカーショー」に沸いたあの頃を振り返る。
多くのアーティストがライブを行い、『~at武道館』というアルバムが数多くリリースされてきた日本武道館。観る者にとっても、演る者にとっても特別な地だ。日本武道館をモチーフにした曲を作り、ライブも行ってきたサンプラザ中野くんにその思いを聞いた。
毎年大晦日の夜に繰り広げられる「ニューイヤーロックフェスティバル」は1973年のスタート以来、多くのバンドを輩出し、伝説を生み、日本のロックシーンの屋台骨として機能してきた。それは内田裕也のロック魂によるものだが、内田裕也の死後もその意志は受け継がれている。
1984年の夏、日本でハードロック/ヘヴィメタルのフェスが開催された。ボン・ジョヴィ、ホワイトスネイク他、現在も活躍し続ける5組の人気バンドが繰り広げた炎天下でのライブは、現在のフェス文化の先駆けとなった。当時の様子を音楽評論家の伊藤政則氏に聞いた。
イタリアの芸術家・レオナルド・ダ・ヴィンチによる上半身のみが描かれた女性の肖像画『モナ・リザ』。1974年4月、待ち焦がれたあのモナ・リザが日本にやってきた。ところが実際に観た観客たちは、世界で最も有名なこの絵を前にした時、戸惑いと困惑に襲われたのだった。それはなぜか?
『スター誕生!』でスカウトされて15歳でデビュー。ロボットとのデュエットでも話題を振りまいた実力派アイドルが輝きを増して帰ってきた。初のワンマンライブ開催に、初のアルバム発売――。神戸を拠点に次々と夢を叶える“癒やしの歌姫”があの頃と今、そしてこれからのことを語ってくれた。
2021年にソロデビュー50周年を迎えた稀代のスーパースター・沢田研二。ここでは「危険なふたり」のヒットに、ドラマ『同棲時代』の主演とソロアーティストとしての快進撃を始めた時期の沢田にフォーカス。音楽面で沢田を支えた大野克夫に“あの頃のジュリー”を聞いた。
にぎやかな五人姉妹のいる家庭に破天荒なカメラマンが同居したことで上を下への大騒動が…。コメディタッチで家族愛・人間愛を描いた『雑居時代』。四女を演じた山口いづみがこの名作への愛着と温かな撮影エピソードを語る。
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