発売日
2020年3月11日(水)
定価
780円(税10%込)
発行間隔
隔月刊(奇数月11日発売)
俺たちど根性世代
うさぎ跳びがヒザに悪いなんて知らずに、ぴょんぴょん跳ねた俺たち。どんなに喉が渇いても練習中に水が飲めなかった俺たち。根性、根性、ど根性~♪ とブラウン管からも叱咤激励されていた俺たちだ。恐怖のケツバットや竹刀をぶん回す鬼どもに痛めつけられ、たとえ心で泣こうとも、俺たちは明日を信じてがんばった。本当に、よ~くがんばった。今思い返せば涙が出ちゃうほど健気にいたいけに、ど根性な社会にしがみついていたんだな。時は流れ、現代社会では“ど根性”なんて言葉はほとんど死語になり下がってしまった。だが、俺たちが生きた“ど根性時代”を否定はしたくない。そこを生きたリアルが心と体に染みついているから、歳を重ね残酷なまでに弱った俺たちなのに、明日への元気と夢をあきらめないのだ。その源はあの日培ったど根性に他ならない。この特集を読めば、俺たちが俺たちである所以を、きっと思い起こすことができるはずだ!!
夢、あふれていた俺たちの時代
昭和60年(1985年)
昭和40年男が少年から青年を経て大人への道をまっしぐらに歩んでいた時期は、日本経済が沸点へ向かい急上昇を続けた時期とピッタリ重なる。その勢いを肌で感じながら成長した俺たちには、いい思い出が数多く残っているハズ。この連載特集は俺たちが過ごした「夢、あふれていた時代」からある1年に焦点を当て、さまざまな出来事をふり返りながら、世代的ルーツの一端を「再検証」してみる試みだ。今回は、昭和40年男が二十歳を迎えた「昭和60年(1985年)」をフィーチャー。さぁ、時間の旅へ出かけよう!
1978年から10年間、マラソンで圧倒的な強さを誇り、記録にも記憶にも残る走りを見せた不世出のランナー・瀬古利彦。現在は日本陸連でマラソン強化の重責を担うレジェンドが、恩師・中村 清監督のもと、ひたすら練習に打ち込んだ過酷な日々と、ど根性の必要性を、熱い言葉で語ってくれた。
泣いて、笑って、ケンカして…。人生において大切なものはすべて『ど根性ガエル』から教えてもらったと、ふと思うことがある。昭和の大傑作マンガから教えられた“ど根性”を考える。
数ある特撮作品のなかで、ど根性を武器に戦うヒーローの頂点が『ウルトラマンレオ』。スポ根テイストの波乱万丈な熱血ヒーローで、あのウルトラセブンが厳しく鍛える! 伝説の特訓シーンは俳優たちも我々も忘れない! 名作を生んだ鬼監督が『レオ』を語った。
いつの間にか時代の片隅に追いやられてしまった“ど根性”という言葉。スパルタ教育や鉄拳制裁など暴力的な表現と一対で語られがちだが、そこに感動を覚えた記憶ははっきり残っている。そんな感動を生み出したスポ根マンガやアニメをふり返る。
昭和40年男が子供の頃、前時代的価値観である精神主義が生活の隅々まで支配し、厳しい大人たちの愛のムチとしてど根性を植えつけられた。俺たちが体験してきた根性とは、いったい何だったのか?
勝つために練習で根性を見せるのは当たり前。常識破りとも言える練習方法・作戦・新技を生み出し、知力と体力でさらなる高みを目指すのがど根性だ。五輪できらめいた“ど根性野郎”出てこいやぁ!
覚えているだろうか。毎週様々な競技に果敢に挑戦する男がいたことを。コケようがビリになろうが笑いをとり、根性を見せる姿は魅力的だった。その男の名は… そう、チャレンジボーイ・轟 二郎だ!
人生100年時代と言われる現在。昭和40年男もまだ何十年と生きていく。そこで重要なのが、歳をとっても若さを保つアンチエイジング。女性のものというイメージだが、男だってやってみないか?
知的でさわやかな風貌、オシャレなファッション、そして、あふれんばかりの音楽的才能―。そんな彼を意識してボストン型の眼鏡を選んだ昭和40年男もいたのでは? 47歳でジャズの世界に飛び込み、さらに輝きを増し続ける千里兄貴は、やっぱり俺たち憧れの存在だ。
小学校卒業直後の昭和40年男にも強烈な印象を焼きつけた、あのキャンディーズ解散コンサートから42年。やさしい微笑で年下の男の子もその気にさせた、憧れの人がついに…10年越しの本誌降臨!
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