発売日
2019年1月11日(金)
定価
713円(税10%込)
発行間隔
隔月刊(奇数月11日発売)
昭和40年男的男はつらいよ
最近の男はすぐに見返りを求める…この特集を組んだきっかけのひとつが、イマドキ女子のそんな嘆きだった。俺たち昭和40年男は、女の子のために高いローンを組んでクルマを手に入れ、送り迎えを繰り返して「アッシー」と呼ばれた。プラチナのネックレスも、高級レストランの食事も、ただひたすらに差し出した。今思うとだいぶ悲惨で情けなくもあるが…だがそれも、悲願成就のための自己投資だったのだ。幼少の頃、ブラウン管の中には、つらくとも前へと進む男たちの姿があふれ、感動を見出した。そうして育った俺たちは「なにくそ」と踏ん張り、つらさを克服する快感も知っている。とは言え現在、家庭・仕事・将来など、自分史上最高のつらさに直面している、という方も多いことだろう。そんな時に「なにくそ!」と立ち向かう力になるような特集を目指した。読めばきっと、やせがまんの美学や、粋でいなせな心を取り戻してもらえるハズだ。生きる限りは誰も彼も、大なり小なりつらいもの。たとえ腹では泣こうとも、上を向いて、笑って歩いていこうじゃないか。
夢、あふれていた俺たちの時代9歳(昭和49年)
昭和40年男が少年から青年を経て大人への道をまっしぐらに歩んでいた時期は、日本経済が沸点へ向かって急上昇し続けた時期とピッタリ重なる。そうした勢いを肌で感じながら成長してきたのだから、きっと時代の影響を多大に受けてきたハズだ。この連載特集は、俺たちが過ごした「夢、あふれていた時代」からある1年に焦点を当て、さまざまな出来事をふり返りながら世代的ルーツの一端を探り、「再検証」してみる試みだ。今回は昭和40年男たちが9歳になる「昭和49年(1974年)」へ、時間の旅に出かけよう!
4階級下げる過酷な減量を断行し、ライバル・矢吹 丈との対戦を果たした『あしたのジョー』の力石 徹。彼はなぜ、そうまでして茨の道を歩んだのか? 作品から多大な影響を受けたというタメ年男、元ボクシング世界チャンプの大橋秀行が、あの減量シーンは決して絵空事ではない、と教えてくれた。
昭和40年男の永遠のヒーロー『仮面ライダー』。その魅力的な世界を、身体を張ったアクションで支えたのが「大野剣友会」だった。スーツアクターとして、殺陣師として、番組に関わった現代表の岡田 勝が当時の想い出を語る。「楽しいことばかりで何もつらくなかった」と言う彼だが、真実はいかに?
ロックはサイコーにキモチE!音楽であると、忌野清志郎から教えてもらった直撃世代の昭和40年男。だが、物事には裏があり、光があれば影もある。ホットなメッセージとドカドカうるさいロックンロールの魅力と同時に、「ロックミュージシャンであることのつらさ」を見せてくれたのも彼だった。
プロレスには「相手の技をあえて受ける」という、他の格闘技には決してない特徴がある。観客を盛り上げるためなら、自らの身体が傷つくことも厭わない。そんなレスラーの矜持を誰よりも体現した男がいた。来る日も来る日もイス攻撃に耐え続ける鋼の肉体を持った男、それがジプシー・ジョーだ!
酒は楽しい。カッコイイ。テレビCMやアニメでそんな意識をさんざん刷り込まれてきた昭和40年男。「イッキ!」ブームでジョッキを流し込み、『IEKI吐くまで』飲み明かしては、二日酔いで地獄を見る。そんな失敗を繰り返し、酒の本当の美味さや苦さを知った。飲んで飲まれての酒ヒストリー。
特集のトリを飾るのはズバリ、寅さん登場の『男はつらいよ』。昭和40年男にとってはリアルタイムで直球ど真ん中のシリーズではなかったかもしれないが、そこには人生において大事なことが詰まっている。1969年の第1作から、今年公開の最新作=第50作まで、時系列に沿ってその魅力を大紹介!
酸いも甘いも噛み分けた今こそ沁みる『男はつらいよ』。どっぷりハマってみたい昭和40年男のために、必見のオススメ作品を選んでみた。惚れた女の幸せを想い、あえて身を引き、去って行く…これぞ寅さんの真骨頂。渥美 清 出演の全48作の中から、そんなやせがまんが光る(?)傑作を紹介。
主題歌の「鉄の左腕の折れるまで」のフレーズにシビレた! 捨て身で放つ豪快な魔球で観る者に強烈なインパクトを与えた背番号「4=死」の侍ジャイアンツ、番場 蛮(バンババン)! そのドラマは、巨人がV10を逃し長嶋が引退したこの年の秋、マンガ・アニメともに怒涛のフィナーレを迎えた。
GS、テクノ、ヒップホップ、トランス… 次々とスタイルを変え、時代の先へ先へ飄々と飛んでいきながらも、その音は常に近田印。昨年、実に38年ぶりにリリースしたソロアルバム『超冗談だから』も大評判、「鉄の意志でふざけ続ける」が座右の銘という多動の知性から、昭和40年男にメッセージ!
1978年、4万人が応募した『ムー一族』の“郷ひろみの恋人役オーディション”で2位に輝き、中3で芸能界デビュー。一躍人気者に。近年は娘と一緒にテレビ出演し、母娘アイドルとして注目を集め、ついに40周年を迎えた。デビュー当時の想い出や、全国を飛び回って活躍する近況を語ってくれた。
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