発売日
2018年11月10日(土)
定価
713円(税10%込)
発行間隔
隔月刊(奇数月11日発売)
インスタントジェネレーション俺たち“即席メン”世代
“食”の大革命・即席メンの起点は、昭和33年=1958年の「チキンラーメン」。昭和40年男は生まれた時から即席メンがあった世代ではあるが、1960年代後半の「サッポロ一番」「チャルメラ」「出前一丁」という今も定番のスープ別添袋麺の大ブレイク、1971年の第二の革命「カップヌードル」といった進化を目の当たりにし、味わってきた。即席メンとともに成長した、まさに「インスタント・ジェネレーション」だ。やがて小銭を使えるようになると、親世代の苦言など微塵も気にせず、とにかく食べまくった。きっと誰もが、あの頃ハマった“青春という名の即席メン”を心に秘めているハズだ。そうして即席メンは俺たちの血肉になり骨格になった。何より、いつでもどこでも手軽にうまいものが食える…その存在が、俺たちの心を豊かにした。貧しかった日本と決別させてくれた、象徴的な食品と言ってもいいだろう。そんな、即席メンの恩恵をモロに受けた昭和40年男世代から、自らを形作った、言わば“神々”への感謝を込めて贈る大特集。とくとご賞味あれ!
夢、あふれていた俺たちの時代14歳(昭和54年)
昭和40年男が少年から青年を経て大人への道をまっしぐらに歩んでいた時期は、日本経済が沸点へ向かって急上昇し続けた時期とピッタリ重なる。そうした勢いを肌で感じながら成長してきたのだから、きっと時代の影響を多大に受けてきたハズだ。この連載特集は、俺たちが過ごした「夢、あふれていた時代」からある1年に焦点を当て、さまざまな出来事をふり返りながら世代的ルーツの一端を探り、「再検証」してみる試みだ。今回は昭和40年男たちが14歳になる「昭和54年(1979年)」へ、時間の旅に出かけよう!
日清食品の創業者・安藤百福は、NHK朝ドラ「まんぷく」のモデルとなった人物。戦前からさまざまな事業を興し、時に無一文になりながらも、不屈の魂で「チキンラーメン」を生み出し、後に「カップヌードル」も完成させた。日本だけでなく世界の“食”に革命を起こした、その源にあった想いとは?
1960年代後半に登場し、現在まで確固たる人気を誇る「サッポロ一番」「チャルメラ」「出前一丁」は、昭和40年男がともに歩んできたとも言える定番中のド定番。この袋麺三大スターの魅力についてミュージシャンのサエキけんぞう氏が大いに語る。別ページでは即席メン≒テクノポップ論も展開!?
※この記事に関するお詫びと訂正がございます
1971年に即席メンの世界に現れた衝撃のニューカマー「カップヌードル」。今では誰もがその便利さを当たり前に享受しているが、中身を包む容器がそのまま食器になる、ということは革命的な大発明だった。その誕生の秘密と、不変のフォルムで時代とともに増殖を続けるバリエーションの魅力も紹介。
地方色がハッキリ出るのが「食」。即席メンも例にもれず、その地方ならではの“ローカル麺”が無数に存在する。ずっと知る人ぞ知る地元の味として愛されてきた商品もあれば、かつては全国区だったが現在は特定地域のみの販売に絞って、しっかり生き残っている商品も案外多い。実に奥が深いのだ!
即席メンとテレビCMは切っても切れない関係。「赤いきつね」の武田鉄矢、「サッポロ一番」の藤岡琢也など、各社各ブランドにお約束のCMキャラがいて、十年以上にわたって出演し続けたケースも。よく食べた即席メンを思うと、必ず当時のCMソングやキャッチコピーも一緒に浮かんでくるハズだ。
即席メン特集…ということでまとめてみたけれど、即席=インスタントなモノはラーメンだけでなく、食品だけでもない。みそ汁だってカメラだってインスタント。すぐ食べたい、すぐ○○したい。そんな欲望を即座にかなえてくれる…“インスタント”は未来を感じさせるキーワードでもあったのだ。
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新日本、全日本、国際の3団体が一堂に会す…そんなファンの夢がたった一度だけかなったのが、この年の8月26日に開催された「プロレス 夢のオールスター戦」だった。馬場と猪木が対立していたあの時代に奇跡的に実現した、まさに一夜の夢…。弊誌でもおなじみの新間 寿氏の証言で再検証!
町を彩るサウンドはYMOとインベーダー。夢の21世紀を先取りする80年代目前のテクノ・ムードの最中、マイコン・ブーム勃興の真打「PC-8001」が発売に! 低価格かつ高性能で、ゲームやホビー方面のソフトも充実。このマシンでマイコン少年デビューした昭和40年男も、きっと多いのでは?
「ゆるキャラ」「いやげもの」などの新語を次々と生み出し、ひょうひょうと我が道を行く“元祖マイブーマー”。あんな風に生きられたらなァ…と昭和40年男も憧れのサブカル・スターが登場。2月に還暦を迎えたみうらじゅん兄貴に、断捨離も終活もいらない!という楽しい還暦の迎え方を聞いた。
創刊10年目にして、ついに! ちょうど40年前、昭和40年男のハートをわしづかみにしたド真ん中のアイドルが満を持して登場。女優としてキャリアを重ねた今でも“100万ドルの微笑”でファンを魅了し続ける「真子ちゃん」。再び歌手活動でも多忙な日々を送る彼女に、あの頃のアレコレを直撃!
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