発売日
2017年7月11日(火)
定価
713円(税10%込)
発行間隔
隔月刊(奇数月11日発売)
俺たちのゲーム体験
「ゲーム」という言葉から連想するものは世代によって異なる。40代なら『ゲーム&ウオッチ』や『ファミリーコンピュータ』だろうし、30代ならこれに『プレイステーション』や『ゲームボーイ』、20代なら『NINTENDO64』や『ニンテンドーDS』が加わるはず。今の子供たちなら、『ニンテンドー3DS』やスマホゲームだろうか。では、昭和40年男はどうか、と考えた時、他の世代にないユニークな体験を持っていることに気がつく。物心ついた頃から小学校高学年までは野球盤に代表されるアナログゲームが全盛で、やがて電子ゲームや初期のテレビゲームも登場、一方インベーダーブームでアーケードゲームの洗礼も受け…と実に多彩なゲーム体験を持っているのだ。昭和40年男たちは「ゲーム」から何を学び、どんな影響を受けたのか。特にコミュニケーションという観点から、そのルーツを探る。
夢、あふれていた俺たちの時代18歳(昭和58年)
昭和40年男が少年から青年を経て大人への道をまっしぐらに歩んでいた時期は、日本経済が沸点へと向かって急上昇していた時期とピッタリ重なる。そうした勢いを肌で感じながら成長できた俺たちには、いい思い出が数多く残っているはず。この特集は俺たちが過ごした「夢、あふれていた時代」のある1年に焦点を当て、当時の希望に満ちていた日々を振り返る連載特集だ。今回は昭和40年男たちが18歳となる「昭和58年(1983年)」へ時間の旅に出かけよう。
ボウリングブームの余波もあり、各社が工夫を凝らしたボウリングゲームをリリースしていた。なかでもエポック社と野村トーイの独自性は圧巻!
家族や友達とワイワイ楽しめるタイプのパズルものは、お盆や正月にも大活躍する人気ゲームだった。
屋外に持ち出せる小型ゲームは、遠足や修学旅行でも大活躍した。バスの中で熱中するあまりエチケット袋のお世話になった人も多いはず。
アナログゲームからテレビゲーム、電子ゲーム、アーケードといったデジタルゲームへの転換期に登場したのが、デジタルっぽさをアナログで表現したエレメカたちだった。
ファミコン以前のテレビゲーム黎明期をよく知っているのも、昭和40年男たちのゲーム体験における大きな特徴だ。家でインベーダーが遊べることにコーフンした。
70年台後半に登場したのがLSIゲームだ。LEDやFLが放つ妖しい光は、ゲームセンターの雰囲気が自宅で再現されたような気にさせてくれた。
この期に及んで大スクープとなったのが本記事。なんとワンダーシビックの派生車種のひとつと思われていたCR-X、実は単独開発モデルであった。
猪木の世界制覇をぶち壊したものとは、一体何だったのか。誰もが目を疑ったあの事件の真実をあらためて追う。
昨年報じられた訃報の記憶も新しいボウイが、メジャーシーンに躍り出たのがこの年だった。カルトスターからロックスターへと華麗なる変貌を遂げた彼の当時をよく知る人物に、話を聞いた。
舞台、映画、テレビと俳優として幅広い活躍を続けている昭和40年男・仲村トオル。なぜ彼はトップランナーであり続けられるのか。そこには自らを律する信念と不断なる努力が存在した。
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