発売日
2022年5月11日(水)
定価
780円(税10%込)
発行間隔
隔月刊(奇数月11日発売)
俺たちだけの恐竜博物館
ドッスーン、ドッスーン、ヴウギャー。太古の地球上には恐竜が闊歩していた。これを知った時ほど、男のロマンを激しくかき立ててくれた経験はなかった。ウルトラマンが戦う怪獣も、仮面ライダーが倒す怪人も、大人たちの本気がブラウン管を通じて投げ込まれていたものなのは、幼心にさえ知っていた。だが恐竜は違う。本当に存在したのだと、父親たちも少年のように目をキラキラさせて語った。そう、年齢を超えて恐竜は男にとって大ロマンなのだ。あの日、俺たちの胸を焦がした恐竜たち。派生した怪獣たち。そして現代は恐竜の正体をどこまで突き止めているのか? 今回の特集は壮大なる博物館である。男たちよ、今再びその胸に仕舞ってあったロマンを最大限に広げて、俺たちだけの恐竜博物館の重い扉を開けるがいい!!
夢、あふれていた俺たちの時代
昭和49年(1974年)
昭和40年男が少年から青年を経て大人への道をまっしぐらに歩んでいた時期は、日本経済が沸点へと向かって急上昇していた時期とピッタリ重なる。そうした勢いを肌で感じながら成長した俺たちには、いい思い出が数多く残っているはず。この特集は俺たちが過ごした「夢、あふれていた時代」からある一年を切り取って、当時の希望に満ちていた日々を振り返る連載特集だ。今回は昭和49年へ時間の旅に出かけよう!
昭和の時代、昭和40年男が本で見た恐竜は凶暴だった。巨体を引きずりながら、獲物を狙い、歯向かう敵には相手かまわず決闘を挑んだ。そこには、過酷な生存競争を勝ち抜いた者だけに生きる権利があると言わんばかりの迫力があった。
昭和の時代、昭和40年男が本で見た恐竜は凶暴だった。巨体を引きずりながら、獲物を狙い、歯向かう敵には相手かまわず決闘を挑んだ。そこには、過酷な生存競争を勝ち抜いた者だけに生きる権利があると言わんばかりの迫力があった。
科学考証により、正しい恐竜が続々と復元されているが、それでも昭和40年男が望むのは、凶暴で格闘を繰り広げる恐竜だ。「これが俺たちの恐竜だ!」で使用した、昭和の恐竜のイメージを作った恐竜画の大家・南村喬之の伝説を追う。
本業はジャズピアニストでありながら、恐竜蒐集家としても著名な田村 博氏の膨大な恐竜グッズコレクションのなかから、昭和の時代に発売されたものを厳選して紹介。俺たちだけの恐竜をよみがえらせるモノ博物館に登場するグッズは、いずれも今やお宝級のモノばかりだ。
本特集のPROLOGUE、01~03のパートに登場してきた恐竜たちの姿は、昭和の時代に紹介されたもの。しかし、その後、数多くの化石が発掘され研究が進み、“鳥に進化した”など恐竜の実の姿は驚くべきものになっているのだ! 恐竜研究の最前線にいる小林快次教授に話を聞いた。
昭和の恐竜ブームは『ゴジラ』や『ウルトラマン』などの怪獣ブームに連動したもので、特に昭和40年男の恐竜観には怪獣が大きな影響を与えている。ここではバカ映画の巨匠で今も現役で怪獣特撮映画を撮り続けている河崎 実監督に登場いただき、恐竜をモチーフにしたであろう怪獣の正体を検証していく。
本や雑誌もいいけれど、実際の大きさの恐竜を見るのは貴重な体験。本物を見ると、あらためて恐竜のすごさがわかるのだ。そんな驚きが得られるワンダーランドを紹介しよう! 東京・上野の国立科学博物館は大規模の恐竜展が開催され、人気を博した。
『アルプスの少女ハイジ』が放送された1974年は、大気汚染などの公害が話題になることが多く、子供たちは大自然の中で駆け回るハイジの姿に憧れを抱いた。そんな本作には、人間が生きていくうえでの“幸せとは何か”が描かれており、大人になった今でも手がかりになることが多い。
スタイリッシュなキャプテン、ヨハン・クライフ率いるオランダ代表が“未知の戦術”トータルフットボールでW杯快進撃。クライフが実現してみせた戦術は新たな扉を開いた。サッカーを変えたトータルフットボールの衝撃を振り返る。
『ウルトラマン80』『科学戦隊ダイナマン』への出演により、萩原佐代子は特撮ファンの間で特別な思い入れのある女優とされている。その伝説の存在が本誌初登場。波乱万丈の人生を振り返りつつ、現在の心境を聞いた。
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