発売日
2021年1月9日(土)
定価
780円(税10%込)
発行間隔
隔月刊(奇数月11日発売)
俺たちの手が届かなかったモノ図鑑
辛抱から始まった物欲が狂乱の日々へと変わっていくさまを時系列でお届けしよう。俺たちのど真ん中にある物欲を今こそ赤く赤く再燃させるのだ!! ガキの頃の俺たちは、大人たちが送り込んでくるさまざまな誘惑に対して揺れる小船のようだった。クラスメイトとのコミュニケーションにより、その誘惑の吟味を繰り返す。変身ヒーローなどに代表される秀逸な子供向けのソフトが次々と登場した時代は、憎たらしいほどの憧れモノがぶら下げられたが、俺たちはめげなかった。物欲こそ明日を生き抜く源泉だったのだ。マセガキとなった俺たちは、より男らしい方へと向かっていく。世の中がモノづくり日本へと突き進んでいく過程で、これでもかと届けられる驚愕の技術に心躍らされては、カタログを眺めてタメ息をついた。高すぎる…分別のついた俺たちはただ羨望の眼差しで眺め、手にした者にひれ伏すのだった。やがて、高校生になるとアルバイトという術を知る。奮闘した分だけ小金をつかめるようになった頃、日本はキラキラと豊かになり、より高度になっていくハイテク機器に心を奪われる。一方で、女の子にモテたい一心でファッションモノにも積極的に手を出し始めた。80年代のキラキラした空気をまとった、さまざまなジャンルのモノたちに悩殺され続けたハイティーンブギだ。大人になろうかという頃には、かつて月賦と呼ばれていた言葉はクレジット、借金はキャッシングというハイカラな響きに変わり、「後ろめたさ」は完全排除された。これにより俺たちは、財源先延ばし作戦に打って出た。本来ならば絶対に届かないはずのブツに次々と手を染めていく。そんなクレイジーな日々が俺たちの元気には確実につながっていて、50歳を過ぎた今も物欲に身悶えながら手に入れる瞬間の快感を求めている。ここで繰り返させていただく。物欲こそ明日を生き抜く源泉なのである。これからも俺たちはモノに狂い、身悶え、手に入れる夢をもちながら生きていく。
夢、あふれていた俺たちの時代
昭和51年(1976年)
昭和40年男が少年から青年を経て大人への道をまっしぐらに歩んでいた時期は、日本経済が沸点へと向かって急上昇していた時期とピッタリ重なる。そうした勢いを肌で感じながら成長した俺たちには、いい思い出が数多く残っているはず。この特集は俺たちが過ごした「夢、あふれていた時代」からある一年を切り取って、当時の希望に満ちていた日々を振り返る連載特集だ。今回は昭和51年へ時間の旅に出かけよう!
ボールペンとシャープペンが1本で使える便利な機能と、ひと目で高性能と思わせるデザイン、そして「右へ回すとシャープペンシル、左へ回すとボールペン。」というCMで、文具界に革命を起こしたシャーボ。発売された1977年、小学生のクラスでも羨望の的だった。
白状するぞ。社会人になり、オトナ買いしましたとも。フェンダーもギブソンもリッケンバッカーも全部ビンテージですよ。しかしそんなナマイキになる前初任給で買ったのは、学生時代からずっと憧れていたグレコのエレキギターでした!
カセットテープなんて過去のもの──そう思い違いをしている向きもあるようだが、近年はブーム再燃、 今日もマクセルはテープを作り続けている。その裏には55年の歴史と一番乗りメーカーの誇りが息づいていた。
虫捕り、釣り、スーパーカーにプロレス…。子供の頃から多趣味で活発だった布川敏和は長じてファッションに目覚め、現在はアロハシャツコレクターの顔ももつ。そんな“ふっくん”をときめかせた、お宝アイテムとは?
人生最初の大きな買い物のひとつがミニコンポだったという昭和40年男も多いだろう。一式10数万円の、毎晩を共に過ごす相棒選びは恋人選びにも似て、一目ボレもあれば逡巡もあった。キミが惚れ込んだ一台はどれだ?
1980年代中盤に到来したDCブランドの大ブーム。学生には無理目の金額でも“赤いカード”を使えばなんとかなる。そう思ってオシャレに励んだ昭和40年男は多いはずだ。ひたすらブランド品を追い求めたあの時代を検証する。
新型コロナウイルスの猛威によって、我々の周囲にはさまざまなストレスがはびこっている。そんなストレスと胃がんが密接な関係をもっているとしたら…。9人に1人が胃がんで苦しむと言われる現実を踏まえ、今回は大切な胃を守るためのトピックを満載してお届けする。
男女3人がひとつ屋根の下で共に暮らす斬新な設定が胸騒ぎを呼んだテレビドラマ『俺たちの朝』。精一杯に青春のひと時を生きる若者たちの群像劇が胸いっぱいの甘酸っぱさ、ほろ苦さで迫り、今も青春ドラマの傑作と名高い。ここでは“チュー”を演じた小倉一郎に本作への想いを聞く。
1976年10月、大相撲幕内力士の天龍が全日本プロレスに入団した。当時は「なぜ、プロレス“なんか”に行くんだ」と言われたという天龍。26歳の若さで土俵を去らねばならなかった葛藤やプロレス入りに際して抱いた反骨心を、天龍源一郎本人が語ってくれた。
1983年のデビュー以来、常にお茶の間に話題と笑いを与えてきた元祖・バラドルが松本明子。その彼女がこの度、本業であった歌手活動を再開させ、80年代アイドルイベントを企画。その経緯とこれまでの芸歴を語った。
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