発売日
2021年11月11日(木)
定価
780円(税10%込)
発行間隔
隔月刊(奇数月11日発売)
俺たちに火をつけた昭和ハードロック/ヘヴィメタル魂の導火線
ある日のこと。ヤツは得意げな顔で教室にキッスの写真を持ち込んだ。兄貴の影響であることは間違いないのだが、ジュリーもドリフターズも霞むほどの黒船来襲だった。「ウチに来ればレコードで聴けるよ」との言葉に乗ったガキどもは、その放課後にメガトン級の爆弾を脳天に落とされたのだった。…と、俺たち世代の“ファーストハード体験”がキッスだったなんて声はよく聞く。「もうガキとは呼ばせないぜ」と勘違いが始まった頃、キッス以外にもハードロック/ヘヴィメタルを引っ提げたミュージシャンが次々と現れた。俺たちは来襲する黒船たちに震えながら、怒涛の攻撃を受け続けたのだ。そしてやがて、さほど多くの時間を要さずして、俺たちは右手を硬い拳にして突き上げ叫んだ。「子供騙しのポップスなんかもうまっぴらゴメン。ディスコもテクノもうんざりだ。俺たちの魂にもっともっと火をつけてくれ」メラメラと燃えたあの日を取り戻す、ハードでヘヴィな大特集をお届けしよう!!
夢、あふれていた俺たちの時代
昭和61年(1986年)
昭和40年男が少年から青年を経て大人への道をまっしぐらに歩んでいた時期は、日本経済が沸点へと向かって急上昇していた時期とピッタリ重なる。そうした勢いを肌で感じながら成長した俺たちには、いい思い出が数多く残っているはず。この特集は俺たちが過ごした「夢、あふれていた時代」からある一年を切り取って、当時の希望に満ちていた日々を振り返る連載特集だ。今回は昭和61年へ時間の旅に出かけよう!
“メタル・ゴッド”降臨! 本誌初のハードロック/ヘヴィメタル特集を企画するにおいて、この人の登場なしにはあり得ない。昭和40年男のヘヴィメタルキッズに長年にわたりロック魂を注入し、影響を与えてきた音楽評論家・伊藤政則。特集の前段としてのHR/HMの歴史と存在意義について話を聞いた。
俳優・古田新太、本誌2号連続の登場である。前回はキャリアを紹介する内容のインタビューを掲載したが、今回は小学生でキッスの洗礼を受けて以来魅了され続けているHR/HMへの愛を、時間の許す限り語ってもらった。
硬軟織り交ぜたコメントが好評で、さまざまなメディアで活躍するギタリストと言えば、マーティ・フリードマンとROLLY。1970年代後半から80年代にリスナー&ミュージシャンとしてHR/HMに入れ込んだ二人が、この時代のシーンを“激硬”対談!
角川映画の「読んでから見るか、見てから読むか」ではないが、80年代の音楽界もまさに「聴いてから見るか、見てから聴くか」の時代に。『ベストヒットUSA』のタイムマシーンコーナーよろしく、当時テレビでよく流れていた代表的なMVを紹介します。
1975年のオリコンによれば、年間シングルヒット1位は「昭和枯れすゝき/さくらと一郎」。そんな時代に結成したBOWWOWは極めて刺激的だった。山本恭司のギターサウンドはどこからきて、どこへ向かうのか。レジェンドの変遷を本人と共に振り返る。
1981年、俺たちの前に海外ミュージシャンに劣らない本格的なHR/HMバンドが登場した。そうラウドネスだ。このバンドはいかに誕生し、日本だけでなく海外でもどのように大活躍をしたのか…。このバンドのギタリストの高崎 晃が熱く語る!
特集掉尾を飾るのは、気になる一個違いのよっちゃんこと野村義男の登場。俺たち世代を代表するギタリストに、2020年10月6日にこの世を去った、偉大なミュージシャンであり、ロック史における唯一無二の存在である伝説のギタリスト、エディ・ヴァン・ヘイレンの魅力を伺った。
1985年4月に放送がスタートした『夕やけニャンニャン』から生まれたアイドルグループ、おニャン子クラブが最も輝きを見せたのがデビュー翌年の86年。80年代アイドルブームを消費尽くしたと言われる彼女らの異常なまでの人気ぶりを、当時番組スタッフとして関わっていた昭和40年男が振り返る。
伝説の5人抜きゴールに“神の手”ゴール。W杯メキシコ大会はまさに“マラドーナのためのマラドーナの大会”となった。元日本代表のストライカー・福田正博にマラドーナが見せたすごさと愛されてやまない人間的魅力を聞く。
♪いまのキミはピカピカに光って~あきれかえるほどステキ~。眩しい笑顔と水着姿で一世を風靡したCMから41年。このフレーズが今もぴったり合うのはこの人しかいない。女優として多くの作品に出演、知性派タレントとしても大活躍。変わらぬ笑顔と才媛ぶりで俺たちを魅了し続ける宮崎美子の登場!
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