発売日
2020年5月11日(月)
定価
780円(税10%込)
発行間隔
隔月刊(奇数月11日発売)
俺たちが愛した東京
ぺんぺん草1本も生えていないような焼野原だった東京から、さほど多くの時間を費やすことなくミラクルは起こった。ご苦労なさった先人たちの努力とど根性の賜物で、俺たちが生まれる前年、昭和39年に東京は戦後における一つ目の沸点を迎えた。その後、紆余曲折はあったものの、それらは些末な話と片づけられるほど昇華は続いていく。やがて1980年代に突入すると、東京は“TOKIO”へと様変わりし始めた。世界No.1スーパーシティへと向かって空を飛び、テクノポリスが闊歩する時代が到来したのだ。飛んだ、どこまでも飛んだ。ここでは粋を気取って、バブル崩壊には目をつぶろう。功罪とか語っちゃぁ男が廃るってもんだ。俺たちは、東京を世界に誇る気概を永遠に持ち続けていたい。そんな想いと願いを込めて、俺たちが愛してきた東京をてんこ盛りに詰め込んだ特集に仕上がった。“消えた”と“消えゆく”で構成した両サイド共に、エネルギーに満ちたスーパーシティを満喫できるはずだ。東京人もそうでない人もみんな、今再び舞い上がろうじゃないか。
夢、あふれていた俺たちの時代
昭和46年(1971年)
昭和40年男が少年から青年を経て大人への道をまっしぐらに歩んでいた時期は、日本経済が沸点へ向かい急上昇を続けた時期とピッタリ重なる。そうした勢いを肌で感じながら成長できた俺たちには、いい思い出が数多く残っているハズ。この連載特集は俺たちが過ごした「夢、あふれていた時代」からある1年に焦点を当て、さまざまな出来事をふり返りながら、世代的ルーツの一端を「再検証」してみる試みだ。今回は、昭和40年男6歳の年、「昭和46年(1971年)」をフィーチャー。さぁ、時間の旅へ出かけよう!
「ルビーの指環」「東京ららばい」「九月の雨」…。松本 隆が紡ぎ出す詞はいつも都会の香りがした。今年で作詞活動50年。あまたのヒット曲で昭和40年男の青春を彩った“風街詩人”の作品の中から、俺たちが憧れ、愛した東京の風景を探る。
今も東京には若者たちが集まるスポットがあり、ひと口に繁華街と言っても、映画、ファッション、ディスコなど、街ごとにカラーは異なる。昭和40年男の青春時代の入り口、1979年のタウン雑誌『angle』の地図を眺めながら、銀座、渋谷、六本木、新宿、原宿と、5つの街にタイムスリップ!
テレビの野球中継といえば“巨人戦”だった時代。全国のプロ野球ファンが最もその名を耳にし、風景を目にした読売ジャイアンツの本拠地“後楽園球場”。そこにまつわる想い出を、昭和40年生まれの“平成の大エース”斉藤雅樹に聞いた。
昭和の時代に作られた、映画やテレビドラマに出てきた場所はどこなのか。変わりゆく東京にまだ残っているのだろうか。東京歩きの達人で、コラムニスト・作家の泉 麻人が案内する、東京ロケ地散歩。
1980年代に、それまでのディスコとは違う音楽の楽しみ方で新たな潮流を巻き起こしたクラブシーン。80年に「LONDON NITE」をスタートし、DJとして黎明期からシーンを見てきた大貫憲章に、日本のクラブ文化について聞いた。
昭和の東京ははるか遠くなってしまっても、あの時代の街の風景は、映画やドラマの中に記録されている。そして、もちろん俺たちの記憶の中にもしっかりと刻み込まれている。つい忘れそうになった時も、東京のご当地ソングが古きよき東京を思い出させてくれるはずだ。
多くの地方出身者にとって、幼い頃の東京は、テレビや映画の中で観る世界。実際に体験するのは、高校を卒業し、進学や就職で上京してからだ。花の東京にワクワクしながらも、田舎とのあまりの違いに戸惑い…。昭和40年男たちの泣き笑い上京物語をここに大紹介!
歯の健康について、我々はどれだけ意識しているだろうか? これから数十年、自分の歯を健全に保つために知っておきたい新常識を、今回の健康講座では徹底取材。これまで当たり前だと思っていたアレコレが次々と覆される、衝撃のレポートをお届けする。
圧倒的な熱量と表現力豊かなプレイスタイルを持つドラマーとして、幅広い音楽活動を展開。その一方で、役者としてもスクリーン映えする存在感を発揮している中村達也。彼が語る55年のロック人生。
1980年代中盤から90年代にかけてのロックシーンで、当時まだ珍しかったガールズバンドとして人気を博したのがゴーバンズだ。キュートなルックスと奇抜なファッションで女の子の本音をポップに歌い、一躍アイドル的存在となった3ピースバンド。その中心であった森若香織が、当時と今を語る。
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