発売日
2020年1月11日(土)
定価
780円(税10%込)
発行間隔
隔月刊(奇数月11日発売)
祝・2020記念号1980秘められた謎?
2020年に突入した。新たな10年への転換の年だ。どんな風景が広がるのだろうと期待を持ちつつ、進む一方の加齢による不安を強く抱いている同世代諸氏も少なくあるまい。いやいや悩んでも仕方ないから、ぶっ飛ばしていこう。そんな気合を込めて、創刊11年目に突入した小誌がお送りする総力特集だ。俺たちは10年の境目をこれまでに4回乗り越え、そして今回の20年代を迎えた。この5つを眺めていると、ふと気がつく。40年前、80年代へと突入した1980年が、なぜか特別で強烈な光を放っているじゃないか。今あらためて眺めると、時代の大転換期の要因となったモノ・コトであふれているじゃないか。では、なぜこうもキラめいていたのか? その謎を探求することで、20年代をどう生きるかのヒントが見えてくるのではないだろうか? 我々は時空の旅に出る。キラメキとドキドキの謎に迫り、解き明かす旅だ。さあ、ともに行こう!!
夢、あふれていた俺たちの時代
昭和45年(1970年)
これまでこの連載特集では、昭和40年男が小学校に上がる1年前、つまり、さまざまなモノゴトが懐かしい記憶として残っているであろう1971年以降を対象としてきた。今回、第一特集の1980年考証を受け、本誌初の1970年に足を踏み入れる。おぼろげな記憶のなかにある大阪万博は、日本が戦後の復興を経て先進国となり、明るい未来への一歩を踏み出したことをアピールするイベントであった。そこには第一特集で取り上げた1980年に開花する消費社会、デジタル時代への萌芽が含まれていたと言っていいだろう。
音楽やマンガをはじめとするポップカルチャーが胎動し、大衆を巻き込みながら大きく花開いていった1980年。それは偶然か、必然か? マンガ家・江口寿史とともに、この時代の核心を探る。
ビデオゲームの世界に現れたキュートな新星。デジタル&パステルな80年代を象徴するキャラクターとして世界中で人気者となったパックマンは、いかにして生まれたのか? 生みの親、岩谷 徹に直撃!!
80年代の到来と前後して、少年マンガ誌で巻き起こった空前の“ラブコメ”ブーム。そこで描かれたティーンの恋愛事情、男女関係は、明らかにそれまでの時代とは大きく変わっていた。
80年代初頭は“ツッパリ”文化が大隆盛。従来の“不良”が、暗くクールなイメージを持っていたのに対し、どこか明るい雰囲気が漂っていた。その真っただ中にいた嶋 大輔に当時の様子を聞いた!
洗練されたライフスタイルを象徴する“シンプル・丁寧・賢さ・暮らし”―そんな生活文化はいかにして形成されたのか。「無印良品」の歴史からひもとくと、そこには大量消費に抗うイズムがあった。
1980年夏、背番号11を背負う16歳の少年が空前の大フィーバーを巻き起こし、高校野球におけるアイドルの在り方を決定づけた。荒木大輔はなぜ“甲子園アイドル”のニュータイプになれたのか?
松田聖子の登場に80年代という新時代の到来を感じた昭和40年男は多いだろう。彼女のルックス、歌唱、存在すべてがキラキラと輝いていた。その独創性を、プロデューサーの川原伸司が解き明かす。
1979年から80年にかけて、YMOの大ブレイクをきっかけに爆発的人気を得たテクノポップ。デジタル化がもたらした大規模なサウンド革命について、キーパーソンである近田春夫に話を聞いた。
お姫様カットと抜群のプロポーションで女子のファッションアイコンとなり、それまで肩身の狭かった左ききをイカす存在としてブームにした伝説のアイドル。そんな彼女が歌の世界に帰ってくる!
勝負を分けた瞬間、悔やみきれないミス…。たった一球のなかにも、起伏の激しいドラマが潜む。伝説の野球人に聞く、記憶のなかの重い一球。今回は、常勝西武をけん引したチームの名脇役に迫る。
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