発売日
2019年5月11日(土)
定価
794円(税10%込)
発行間隔
隔月刊(奇数月11日発売)
俺たちのお母さん
強く厳しい母、明るくたくましい母…タイプは十人十色だが、ガキの頃の俺たちはいつも「お母さ~ん」と心で叫んでいた。「オニババ!」とやさぐれていた者もいただろうが、概ね男たちは母を愛し、いつかラクな暮らしをさせてやろうと夢見たはずだ。昭和の頃は家族そろって過ごすのが当たり前で、テレビを中心としたお茶の間コミュニケーションに多くの時間を費やした。過ごす時間が長ければ、自然と家族の絆は深まり、母への愛も強くなる。テレビも支持される番組作りのために魅力的な母親像を次々と創出した。それらに感情移入しながら、自分の母親にない部分を見出しては憧れ、似ているところがあると嬉しかったりもした。今回の特集は、そんなテレビをはじめとしたメディアの中の“昭和のお母さん”をランキング100にまとめ、さらにタイプ別に分けて構成。俺達の時代の“母性愛”にどっぷり浸れること間違いなしだ。さぁ、その胸に抱かれよ!
夢、あふれていた俺たちの時代昭和64年/平成元年(1989年)
昭和40年男が少年から青年を経て大人への道をまっしぐらに歩んでいた時期は、日本経済が沸点へ向かい急上昇を続けた時期とピッタリ重なる。その勢いを肌で感じて成長してきたのだから、時代の影響は多大に受けてきたハズだ。この連載特集は、俺たちが過ごした「夢、あふれていた時代」からある1年に焦点を当て、さまざまな出来事をふり返りながら、世代的ルーツの一端を「再検証」してみる試みだ。今回は令和を迎えて最初の号ということで、ここでは時代の境目「昭和64年/平成元年(1989年)」をフィーチャーしてみた。さぁ、時間の旅へ出かけよう!
昭和40年男がメディアを通じて触れてきた、お母さん100人が大集合!? 本当は順位をつけるなんて畏れ多いけど、そこは知名度や影響力等々考慮しての便宜上… 母ちゃんゴメン!の勝手ランキング。
手塚治虫は、さまざまな母子のドラマを生涯に渡り描き続けた。そこには自分を支えてくれた実母への想いが反映されている。長女・手塚るみ子が、祖母と母が発揮した母性、父の作品への影響を語る。
「無償の愛」の象徴たる母性にも“ダークサイド”が…。『サイコ』『13日の金曜日』などのホラー映画、楳図かずおの『洗礼』などの恐怖マンガを例に、「恐るべき母親たち」の物語を考察する。
東宝怪獣の女王はしばしば人類のために戦い、強くやさしい母のイメージを持つ。ハリウッドゴジラの最新作にも登場し、世界中で愛されるモスラの母性について、平成シリーズを手がけた富山Pが語る。
昭和40年男の中学時代にはスタートした『3年B組金八先生』。思春期の俺たちに母親の気持ちを教えてくれたのも金八っつぁんだった。杉田かおるが演じた“15歳の母”浅井雪乃もフィーチャー。
昭和のテレビには、たくさんの「コント番組」があった。中でも一番楽しめたのは、自分たちの生活に根づいた「母子コント」だったのでは? 「おかあたま」ことシロ子を演じた伊東四朗が登場!
昭和40年男にとっての「理想の母親」像として、真っ先に名前が挙がるのが八千草薫。一癖も二癖もある母親役ばかりだったが、それを温厚そうな彼女が演じたからこそ、我々は憧れを抱いたのだ。
作る音楽はスマートでエレガントなフォームを保ち、文章も知的でありながらユーモアとウィットを忘れない。「兄貴という呼び方も、説教も僕のガラじゃない」と言いつつも、本誌に初登場してくれた。
カセット交換式の本格的な携帯ゲーム機で、ケーブル接続により対戦も可能。画面はモノクロながら新時代を感じさせた「ゲームボーイ」。元任天堂の開発者に、その誕生にまつわるエピソードを聞いた。
新時代がやってきた。気の早いニッポン民族がもう懐かしく思っている「平成」が31年前に到来し、確かに日本は変わった。昭和がマジメだったとすれば、ちょっとファンキーな時代の始まりだった。
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