発売日
2018年5月11日(金)
定価
713円(税10%込)
発行間隔
隔月刊(奇数月11日発売)
〜俺たちの憧れた未来〜パストフューチャー
平成も終わろうとしている現在、混乱した経済・社会・政治情勢が続くなかにあって、2020年の東京オリンピック開催は唯一の明るい未来の話題と言えるかもしれません。マンガ『AKIRA』のなかでも2020年のオリンピック開催が設定され、“予言”として話題になりましたが、『2001年宇宙の旅』を持ち出すまでもなく、過去に描かれた未来を我々は実世界ですでに追い越し始めています。昭和40年男たちは、その成長の過程で、科学万能のユートピアから荒廃・退廃・滅亡などのディストピアまで、あらゆる未来像を目の当たりにしてきた稀有な世代です。彼らはどんな未来を思い描き、そして下の世代へいかなる未来を託そうとしているのか。これまでに描かれた未来像をたどりながら、昭和40年男にとっての未来像を考えます。
夢、あふれていた俺たちの時代19歳(昭和59年)
昭和40年男が少年から青年を経て大人への道をまっしぐらに歩んでいた時期は、日本経済が沸点へと向かって急上昇していた時期とピッタリ重なる。そうした勢いを肌で感じながら成長してきたのだから、きっとその影響を多大に受けているはずだ。この特集は、俺たちが過ごした「夢、あふれていた時代」からある1年に焦点を当て、当時の希望に満ちていた日々を振り返りながら、世代的ルーツの一端を探り出そうという連載特集だ。今回は昭和40年男たちが19歳となる「昭和59年(1984年)」へ時間の旅に出かけよう。
昭和40年男の幼少期にその名残があったのは、科学の発展が創り出す明るい未来社会に対する期待であった。そしてそれを先導したのは、週刊少年マンガ誌や児童書に掲載された未来の想像図の数々だった
明るい未来像を最も強くけん引したのが1970年開催の大阪万博だったと言えるだろう。だが、そこで提示されたのは能天気な明るい未来ばかりではなかった
昭和40年男が小学校低学年の頃に訪れた終末ブームをきっかけとするように、明るい未来像を粉々に打ち砕くような作品が次々と現れた。荒廃や滅亡などの暗いキーワードと共に未来が描かれるようになっていく
子供の頃に受けた記憶のある予防接種。実は昭和40年男は予防接種谷底世代だった。今、昭和40年男たちが接種すべきワクチンとは?
日本におけるジャッキー・チェンの人気を決定づけることとなった本作は、伝説の落下スタントでも広く知られている名作だ。あのシーンはいかにして撮られたのか?
銀座にマリオンビルが完成したのもこの年。映画の町を象徴する存在として、映画『ゴジラ』にも登場するなど銀座の新たな顔として認識されることになった
KKコンビを擁し、最強とも言われたPL学園を破って優勝したのが茨城県取手二高だった。その特異すぎる経歴をもつ雑草軍団の優勝までの経緯を追った
昭和40年男ならば知らぬものはいないであろうスーパーカーブランドであったデトマソが、ついに手の届くところにやってきた
旋風を巻き起こした初代を失ったマット界に、新たなるタイガーマスクとして全日本に誕生したのが2代目だ。だが、それは初代とは全く違うタイガーマスクだった
JUN SKY WALKER(S)のボーカルとして一世を風靡した宮田が、解散後いかなる経緯をたどったのか。今、再結成したジュンスカで活躍する彼が激白する半生とは
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