発売日
2017年5月11日(木)
定価
713円(税10%込)
発行間隔
隔月刊(奇数月11日発売)
俺たちの死生学
50歳を過ぎて"死"を身近に感じるようになった──そんな読者もいるのではないだろうか。高齢化する両親世代はもちろん、同年代の知人や有名人の訃報もちらほら聞くようになって、自らの死に際に想いをはせない昭和40年男はいないだろう。そもそも、ほんの70年前の日本人男性の平均寿命は約50歳。その年齢をとうに過ぎているのだから、死を意識するのはむしろ自然なことと言えるかもしれない。そんな昭和40年男たちは、これまでに死とどのように向き合ってきたのか。多感な時期にブラウン管やメディアを通じて時に刺激的に死を観察してきた経験を持っているだけに、その死生観は他世代とは異なっているかもしれない。言うまでもなく、死と生は表裏一体のものであり、死を自覚することによってよりよく生きることができるはず。昭和40年男たちの死生観がいかなるものか、探ってみた。
夢、あふれていた俺たちの時代 7歳(昭和47年)
昭和40年男が少年から青年を経て大人への道をまっしぐらに歩んでいた時期は、日本経済が沸点へと向かって急上昇していた時期とピッタリ重なる。そうした勢いを肌で感じながら成長できた俺たちには、いい思い出が数多く残っているはず。この特集は俺たちが過ごした「夢、あふれていた時代」のある1年に焦点を当て、当時の希望に満ちていた日々を振り返る連載特集だ。今回は昭和40年男たちが7歳となる「昭和47年(1972年)」へ時間の旅に出かけよう。
「定期的な刑事の殉職による登場人物の入れ替わり」という衝撃的な手法で注目を集め、作品の鮮度さを保った本作は、昭和40年男の死生観に何を植え付けたのか?
昭和40年男にとって必須科目だった『週刊少年チャンピオン』で連載されていた異色マンガ『ブラック・ジャック』。本作で手塚治虫が伝えたかった生とは、死とは。
『日本沈没』と『ノストラダムスの大予言』によっが日本を席巻した終末ブームは、当時小学生の昭和40年男たちにも確実に波及、彼らの死生観に間違いなく影響を及ぼした
人間の死について著書などで考察を深め、自身のがん闘病体験なども冷静に見つめてきた知の巨人こと立花隆に、昭和40年男の死について聞いた
ウルトラマンを演じ、『ウルトラセブン』ではアマギ隊員として2作品の全話に出演した古谷敏。映画俳優を目指していた古谷がウルトラマンになった経緯にはおどろきの秘話が隠されていた
話題作『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』で一躍注目を浴びた作家の増田俊也が、なぜ作家を志したのか、今書きたいことやそのモチベーションについて熱く語ったロングインタビュー
二輪ではすでに世界制覇していたホンダが、四輪ではヒットを出せずに苦労していた当時、この名車はいかにして登場したのか。驚きの開発エピソードを当時を知る人物が語り尽くす
雑誌の裏表紙にいつも掲載されていたあのマンガ広告を覚えているだろうか。今明かされる、美子ちゃん登場の経緯とは。
「誰だ、誰だ、誰だ~」という子門真人の声を聞くといてもたってもいられなくなる読者も多いはずだ。前代未聞のアクションアニメが生み出された背景について、当時のアニメーターに聞いた。
猪木・馬場のBI砲で一大人気を集めていた日プロが、猪木に続いて馬場も脱退し、わずか1年半という短い期間に崩壊して猪木・新日本と馬場・全日本の2大団体時代に突入していく。なぜこのようなことになったのか、当時をよく知るグレート小鹿が明かす
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