俺たちのダークヒーロー
次々に新しい変身ヒーローが登場した時代に子供時代を過ごした昭和40年男たちにとって、正義の味方は憧れの存在だった。敵が強ければ強いほどハラハラし、その戦いの行方を手に汗握りながら見守った。だが、いつしか激しい戦いを繰り広げる敵側の存在に強く惹かれている自分がいることに気がつく。彼らは、いつも後ろ暗い過去、拭えない出自、歯に衣着せぬ言動、犯罪への関わりなど、人には見せないさまざまな"事情"を背負っていた。それでも、己の信条を貫こうとする鋼の意志をもった孤高の存在に、抗えない魅力を感じてしまうのだ。今号では、そんな昭和40年男にとってのダークヒーローたちを振り返り、その魅力がどこにあったのかを探っていく。
夢、あふれていた俺たちの時代 13歳(昭和53年)
昭和40年男が少年から青年を経て大人への道をまっしぐらに歩んでいた時期は、日本経済が沸点へと向かって急上昇していた時期とピッタリ重なる。そうした勢いを肌で感じながら成長できた俺たちには、いい思い出が数多く残っているはず。この特集は俺たちが過ごした「夢、あふれていた時代」のある1年に焦点を当て、当時の希望に満ちていた日々を振り返る連載特集だ。今回は昭和40年男たちが13歳となる「昭和53年(1978年)」へ時間の旅に出かけよう。
知っておくべきMCIの危険な兆候
誰にとっても怖い認知症だが、加齢と共にそのリスクは確実に高まっている。しかし、あらかじめ認知症を回避できるとしたらどうだろう? そのために知っておきたいのが「MCI」というキーワードだ。今回は認知症の進行を食い止めるという、重要課題について考察していく。
『快傑ライオン丸』に登場した元祖特撮ダークヒーローは、いかにして生まれたのか、脚本家・田村多津夫に聞いた。
独特の作画、グロテスクな主人公、哀しさに満ちた物語、ジャジーな劇中音楽…。それまでにはなかった不思議な魅力を放ったダークヒーローについて語る。
勝って当たり前、毎回ぶすっとした表情で重ねた北の湖。誰もが認める名横綱でありながらなぜか国民的英雄とはならなかった強面力士の知られざる素顔。
『週刊少年キング』に掲載された傑作バイクマンガ『ワイルド7』について、元担当編集と望月三起也夫人が語る知られざるエピソード。
歯に衣着せぬ言動、政治家として無責任な活動、落語協会の脱会…数々の逸話を残したダークヒーローは、それでも多くの人に愛された。その理由を探る。
仮面ライダーはダークヒーローだった!? 圧倒的な"力"に翻弄されてきた体験は、彼の紡ぎ出す物語やキャラクターたちにどのような影響を与えたのか。
フォークなんて一度も歌ったことがなかった彼女が、「イルカの妹」としてデビューすることになった経緯と苦しみの日々を語る。
なにもかもが憧れだった。その歩き方、その語り口、強い男のあるべき姿がそこにはあった。大人になった今、俺たちはハーロックに近づけただろうか。
世界に先駆けて日本が最初に認め、人気に日がついた洋楽バンドがチープ・トリックだ。彼らを発掘し世界的なバンドに押し上げた男が語るその真相。
大人の切ない恋愛を日本人離れした歌唱力で歌い上げ大ヒットとなったこの曲、実は大橋純子は歌いたくなかったと語るそのわけとは。
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