俺たちの角川映画。
物心ついた頃から、話題の映画=洋画だったという昭和40年男は多いのではないか。テレビの普及に伴い完全に低迷期に入っていた当時の邦画界に昭和40年男を惹きつける作品は少なかった。だが、そこに突如彗星のように現れた角川映画。莫大な製作費、壮大なスケール、印象的なテレビCMの大量投下、メディアを賑わす多彩な宣伝イベント、原作や主題歌のメガヒット…これらは当時子供だった昭和40年男の間でも大いに話題を集めていく。そしてそれまで"ジーパン"だった松田優作を映画俳優にし、やがて薬師丸ひろ子を筆頭に原田知世や渡辺典子らが登場すると、こぞって映画館に足を運んだ。問題作や大作、話題作を次々に生み出した角川映画が、どのようにして生まれ、昭和40年男に何を残したのか。多くの証言を元に考察する。
夢、あふれていた俺たちの時代 6歳(昭和46年)
昭和40年男が少年から青年を経て大人への道をまっしぐらに歩んでいた時期は、日本経済が沸点へと向かって急上昇していた時期とピッタリ重なる。そうした勢いを肌で感じながら成長できた俺たちには、いい思い出が数多く残っているはず。この特集は俺たちが過ごした“夢、あふれていた時代”のなかから1年を切り取って、当時の希望に満ちていた日々を振り返る連載特集だ。今回は昭和40年男たちが6歳となる昭和46(1971)年へ時間の旅に出かけよう。
不整脈の真実。
健康診断で見つかっても放置されがちな不整脈だが、実は大きなリスクをはらんでいる。最悪の場合、突然死の引き金ともなるこの病気の実態に迫る。
ちょうど昭和40年男の青春時代と重なる3人の角川アイドル。彼女たちの登場した背景と、その魅力がどこにあったのかあらためて検証する
薬師丸ひろ子と原田知世を女優にした人物こそ、大林宣彦監督であろう。あの輝きを映像に封じ込めた監督の手腕について聞いた
『Wの悲劇』、『早春物語』で薬師丸と原田をアイドルから女優へと脱皮させたのが澤井信一郎監督だ。その厳しい指導の裏にあった想いを聞いた
『復活の日』、『汚れた英雄』と2本の初期角川映画の大作に主演した草刈正雄。南極ロケや角川春樹初監督の様子など、当時を述懐してくれた
角川ハードボイルド作品として名作の呼び声高い『友よ、静かに冥れ』。原田芳雄との共演した藤竜也が当時のエピソードを本誌だけに語る
多くの若手監督を起用した角川映画。そのなかで現在も一線で活躍するひとりが崔洋一だ。角川映画との出会いや撮影の詳細について聞いた
健康診断で見つかっても放置されがちな不整脈だが、実は突然死にいたる原因ともなりうる怖い症状だった。その予防と対策を探る
それまでになかったアイドル歌謡という新たなジャンルを切り拓いた国民的アイドル天地真理。彼女を生み出した人物のひとりが明かす真相とは
ファーストルパンを生み出したおおすみ正秋が語る、ルパン誕生の秘密。伝説のアニメはここから始まった
「総立ちの久美子」が本誌初登場! 『赤道小町ドキッ』の存在に悩み苦しんだ過去や笑えない時期があったことなど、当時の苦悩を語った