バブル絶頂へと一直線の80年代末期
奇跡の時代へ時空の旅にでかけよう。
発売日
2020年10月14日(水)
定価
1,280円(税10%込)
ザ・タイムマシン1989・1988・1987・1986
東京オリンピックの開催に向けて多くの革新的なインフラが整い、その6年後の1970年にはさらに国力を押し上げる大阪万博が開催された。それまでインフラやハードを中心に遂げてきた発展に、豊かな文化成長も加わったのろしだったと見えてくる。以来、1989年まで20年にわたって、まるで経済の世界征服をするかのごとくジャパンミラクルが巻き起こった。本書は日本の絶頂期である1989年から、その奇跡へと向かった起点のひとつだととらえられる1970年までの社会現象を垣間見られるようにカウントダウンしながら、20年の時間旅行にでかける。シリーズ5巻でお送りする第1弾は、日本がバブルへと一直線に向かった4年を切り取ろう。
ジャパンマネーが世界を席巻したバブル期、ヨーロッパ社交界&自動車産業界の聖域・F1ではホンダが天下を獲った。F1は大ブームとなり、日本グランプリはお祭りムードで開催。しかし、そこでは “天才”アイルトン・セナと “プロフェッサー”アラン・プロストの確執が抜き差しならぬ水域に達していた。
ライブハウス&ストリートシーンで芽吹いていたバンドブームを決定づけた人気バラエティ番組『イカ天』こと『三宅裕司のいかすバンド天国』。テレビ電波に乗ることのなかった “見たことのない個性”を発露するバンドが登場し、社会現象となった『イカ天』はどんな時代性を孕んでいたのか。
今でもプロレスファンの間で名勝負と語り継がれる1988年の “8.8横浜 藤波vs.猪木戦”。テレビ黎明期からお茶の間を沸かせてきたプロレス中継がついにゴールデンタイムを外れた昭和63年に、昭和のプロレスを締めくくるかのように行われた師弟対決を、当事者である藤波本人に振り返ってもらった。
図らずも昭和最後のシーズンとなった昭和63年、プロ野球は新たな常識と共に幕を開けた。天井に覆われた中で、天候に影響されることなく確実にスケジュールを消化できるゲーム。旧後楽園を圧倒的にしのぐ広大なグラウンド。そこには、我が日本が誇る先新かつ繊細な技術力が注がれていた。
レコード店からCDショップへ──。ごく短期間での衣替えを目の当たりにした1987年。「ビートルズがCD化された時、CD時代の到来を実感しました。」と語るのは、1976年3月、山野楽器に入社した浅沼豊彦氏。その激変について当時現場で体験した話を伺い、CD元年の熱気を検証する!
昭和62年、日本国有鉄道はその鉄道事業誕生から115年の歴史に幕を閉じた。2兆円近い赤字を出したうえ、債務が37兆円にまでふくらんだ国鉄。中曽根政権にとって民営化は急務であり、他に選択肢はなかった。国鉄は何を間違ったのか? 再建のチャンスがあったとするなら、それはいつだったのか?
1980年代、映画界のドル箱スターはシルヴェスター・スタローンとアーノルド・シュワルツェネッガーだった。そこへ彗星のごとく現れたのが、当時24歳のトム・クルーズ。俺たちは、こぞってそのクールガイのミリタリースタイルをマネた。彼を時代の寵児に押し上げた映画『トップガン』の魅力とは?
イギリスの皇太子夫妻の来日で巻き起こった「ダイアナフィーバー」。1986年のこの華やかなブームを、ただ懐かしむだけの気持ちになれないのは、彼女が二度とこの日本の地に降り立つことがないという事実を知っているからだ。彼女の微笑む表情がまぶしかっただけに、なおさらその思いは強くなる。
「象がふんでもこわれない」のCMがインパクト大だった『アーム筆入』。いつの時代も子供はやんちゃで、毎日使う筆箱なども落としたり無理やりカバンに詰め込んだり…過酷な扱いに耐えきれず壊れてしまうことも。そんな俺たちのために登場したのが「信号機」からヒントを得て開発された『アーム筆入』だ。